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7月5日号 第266号

カップ10

 健闘むなしく、アメリカは、南アフリカを去ります。今回は、負けましたが、粘り強さは、大会随一といって良いでしょう。スピードがある上に、人数を掛ける攻撃力は、見事です。
 ガーナもスピードがあるのですが、この日の攻撃は、アメリカに劣りました。しかし、守備に向かうスピードの速さは、ものすごいものがありました。時折見せる鋭い速攻も、さすがです。ギャンは、一瞬のスピードと強さには、恐るべき物がありますが、全体の運動量がいま一つです。
 今大会は、キーパーからのフィードが、アシストになるケースが、目立ちます。これが高地のゲームなのでしょう。

 アルゼンチンのテベスのオフサイドゴールは、間違いなく、線審のミスです。確実に見ている位置です。一瞬、眠っていたのでしょうか。主審が、ラインズマンに確認したのは、正しい行為です。結局は、これでゲームの流れが変わりました。
 しかし、イグアインの決定力には、脱帽です。一方、メッシは、シュートを打つ割には、決まりません。
 メキシコは、2点目の失点で、気落ちしたはずですが、ゲームを捨てない態度は、尊敬に値します。
 ハーフタイムの、小競り合いは、おまけですね。

 テクニックがあり、スピードがあり、攻撃の厚みもあるチリですが、その厚みのせいか、つい手数が多くなり、相手に、守備の組織が作られてしまいます。
 逆に、ブラジルは、よく守備をするし、シュートまでが早い。チリが目指すべき攻撃です。

 準々決勝の一つは、奇しくも、ミスジャッジの恩恵を受けたチームチーム同士の戦いです。

ウルグアイの巧さに対し、スピードとパワーはあるが、少し雑で、相手にリズムを作られる時間ができるガーナは、不利です。
ガーナが勝つとすれば、先取点を取って、スピード感のあるディフェンスと速攻、という展開に持ち込むことです。

 7番勝負なら、ブラジルの勝ちでしょう。今の、戦力、戦術でもです。しかし、あえて、オランダを押します。
 願望です。4年後のブラジル大会で、優勝するのだから、今回は、他国に譲ってほしい。また、今回勝つと、後々、大変なプレッシャーで苦労します。
 オランダは、まず、カカを押さえ込んで、マイコンに注意し、ラインぎりぎりですれ違う攻めを止めます。攻撃では、ワイドな攻めからの折り返しや、縦のワンツーなどで、守備陣を振って、シュートコースを作ります。ロッペンと、ファンペルシーの調子も、上がるでしょう。互いに、まずディフェンスから入るでしょうが、特に、カカをイライラさせれば、勝てると思います。

 今回は、決勝戦で、出場停止にならないように、準決勝の前で、カードの累積が消えるシステムになっています。良い方法かもしれません。
 
 今大会のボールは、支持しません。
 まず、ボールが変化しにくいようです。テクニカルなフリーキックが減ってしましました。
 また、ボールが軽くて弾み易いようで、キーパーがキャッチしづらいようです。そのため、ファインセーブより、キャッチミスが、出やすくなりました。
 
 以外に、高地の影響は、少ないようです。
 最初は、ロングボールが伸びすぎたようですが、選手達は、あっと言う間に、対応しだしました。
 空気が少なくて、後半に運動量が落ちると言われていましたが、涼しい気温のためか、過去2大会より、激しい動きの試合が多いです。
by orcorn | 2010-07-02 12:41


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